いい ちいさな ものづくり
刺繍糸で編まれた、美しい色とかたち。ひとりひとりに想いを届ける、MEROMERO-MEのかぎ編みアクセサリー
—作り手
ぷっくりとした形と鮮やかな色。思わず見とれてしまうような可愛らしいアクセサリーを制作するMEROMERO-ME(メロメロメ〜)さん。ユニークなブランド名は、ご主人から「自分がメロメロになるくらいの素敵なもので、ヒトを幸せにしてね」という一言から。最後の「め〜」は羊の鳴き声だそうです。
制作の技法はかぎ編み。かぎ針編み(Crochet)という名前の語源は、古いフランス語から派生したものだそうで、起源は19世紀ごろと言われています。かぎ針は直径約2ミリから6ミリまでさまざまな太さがあり、編みたい糸に合わせて使い分けます。かぎ針より細いものをレース針といい、細いものではなんと直径約0.5ミリにもなります。
実はMEROMERO-MEさんのように、かぎ針で“刺繍糸”を編むのは一般的ではありません。刺繍糸は編む用につくられたものではないため、糸が割れやすく、決して編みやすくはないそう。それでも、色の豊富さや発色、編み上がりの柔らかさ優しさが好きで、あえて刺繍糸を選んでいらっしゃるそうです。
他の特徴といえばなんといっても作品の全般に言える“ぷっくり”とした形。こちらは綿を少量ずつちぎって詰めて、形をつくっています。
そうすることでフォルムの可愛さがでるだけでなく、しっかりとし、永く使っていただきやすくなります。糸と綿でできているため長時間つけても負担にならない軽さも特徴です。
こちらはMEROMERO-MEさんの、よく実った果実のようなピアス。編み物の温かい質感と丸くて可愛らしい立体感から、思わず触れたくなる作品です。
—ものがたり
「趣味になるものが欲しかったから」がきっかけで制作を始め、そこから次第にどっぷりとはまっていかれたそうです。毛糸でモチーフなどを編んで練習していた所、「細い糸で小さいモチーフをつくってアクセサリーにすれば可愛いのではないか」と思うようになり、自分用に作り始めたそうです。
そんな中、ご主人からホワイトデーのサプライズでブランド名とロゴをプレゼントされ、そこから志を持たれたとのことです。ご自身の趣味から始められたかぎ編みが、たくさんのお客さまに喜ばれる作品となっていきました。
おひとりおひとりのお客さまが「ぴったり!」と思ってくださることをゴールにしています。"おひとりに届けるためにつくる” を続けていきたいと思っています。
「作品に込めた"わくわく"が皆様の暮らしを彩る"わくわく"に繋がりますように」との願いを込めながら制作をされているそうです。作品を見るだけで、こちらにもMEROMERO-MEさんのうきうきした気持ちが伝わってきます。
—想い
ただ手を動かして偶然にできた可愛いものではなくて、想いをもったものをつくりたいので、想い・コンセプトから形にすることを心がけています。
コンセプトをしっかりと伝えるため、編み図(設計図のようなもの)から作成されているそうです。そのこだわりは、作品一つ一つの丁寧な編み目と美しい配色からも、感じることができます。
また、お客様からご要望をうかがってつくるオーダーメイドも、ショップをはじめた頃からずっと大切にしていること。色の変更、セット内の個数の変更も、快く引き受けてくださいます。
MEROMERO-MEのコンセプトは
"To meet you, I was born.あなたに出逢うために,うまれてきました"
お客様のお好きな色、かたちをおつくりできることが、とても楽しく幸せです。こんなのできるかな?は、お気軽にご相談くださいませ。
お客様からの注文が入り次第、希望通りに制作を開始するという、丁寧な受注生産。アクセサリー自体はもちろん、届くまでの時間も、ワクワクして過ごせそうですね。刺繍糸で丁寧に編まれた、他にはないメロメロな可愛さをぜひ一度お手に取ってみてください。
—作り手情報
2022年1月6日