丸底でかバッグ　夕焼けたんぽぽ

　さて、今日は2024年10月21日です。白内障の手術の右目の方が無事終わり、25日に左目の手術で、あるじのメンテナンスは終わるはずだった。が、なんと、右目の手術の１時間前に、左膝に痛みが！「マズイ！！」と。元々、左膝には14年ほど前から違和感があったのだけど、いつもだったら治る痛みが治まらない。かと言って、手術をキャンセルするわけにもいかないので、痛いまま、あるじの旦那さまに車で送ってもらい病院へ。痛い痛いと言いながら手術。その病院の整形外科でレントゲンを撮ってもらったら、「大丈夫です」と言われたけど、痛い。翌日もその病院の眼科に行かなければいけなかったので、朝一で行って、その後、いつもあるじが行っている病院（あるじの近所に地域密着型の総合病院が二箇所あり、科によって使い分けている）に駆け込んで診てもらったら、その日の夕方にMRIの検査を入れてくださり、痛み止めと湿布をもらい、翌々日の先生の診察日に行ったら、「手術ですよ。これは！」と言われ、「えーっ」と。
　以前、町医者に診てもらった時の見立てとは違い、「膝半月板損傷です」と。で、先生が、最短で手術の日を組んでくださろうとしたのだけど、実はあるじ、11月に故郷のコンクールの授賞式に出席する予定があったのです。あるじが、今年の故郷の芸術祭の文芸部門に応募していた、満州での父のことを書いたお話が、なんとか入賞することができて、11月に授賞式が！しかも、それは、あるじにとってゴールではなくて、スタートラインなので、動けるだけ動こうと思っていたのです。その旨先生に伝えると、「それは、めでたい。手術は授賞式の後でも大丈夫ですよ。でも、膝を痛めないよう気をつけてくださいね」と言われ、年内に手術を終えて、退院できるように予定を組んでくださり、バタバタっと手術の予約を入れて入院前のオリエンテーションを受けてスーパーに寄って、家に帰ってきました。
　今、家もメンテナンス中。屋根が壊れているのを、裏の家の工事に来ていた職人さんが見つけてくださり、屋根の修理とついでに外壁塗装もお願いした。こちらも10月中で終わるように予定を組んでいたので、なんとか年内にあるじと家のメンテナンスは終わる予定。あとはあるじの旦那さまの胃の具合が良くなれば、心置きなく動けるのだけど、どうなるんだろう？と不安なあるじ。
　そんなわけで、12月に病院に二週間ほど入院するので（手術自体は簡単な手術なのですが、あるじの場合、歳が歳なので・笑）、2024年12月〜2025年1月の新作アップと作品の販売（作品の販売は11月15日からお休みします）をお休みさせていただきます。やれやれです。でも、あるじの場合、何かする時には、必ず、メンテナンスをするよう身体が訴えるので、「年内で終わるならいいか？」と。でも、あるじの旦那さまのこともある。少々落ち込む日々である。
　そんな時、「たんぽぽってなんでこんなに元気をくれるんだろう？」と思うくらい、元気をくれる。あるじの庭『シークレットガーデン』に咲いている、夕暮れ時のたんぽぽを見つめていたら「もうすぐ日が沈む。夜になって、一晩ゆっくり休んで疲れを取ってごらんよ。新しい朝がやってくるよ。いい知恵が浮かぶかもしれないよ」とたんぽぽたちの声。「そうだよね」とあるじ。あるじは夜更かしする割には、朝も好きである。「一晩休めばいいや」といとも簡単に気分を変えて、「よっしゃー！」とたんぽぽに言うと「その調子だよ」とたんぽぽ。夕暮れ時のたんぽぽって、夕陽を浴びながら、まるで、夕陽に溶けていくようにも見える。「今日の苦労は終わったよ。あとは新しい明日を待っていればいいよ」と言っているような。なんだか、辛いことがあっても暖かく人を包んでくれるそんなイメージがある。夕焼けたんぽぽ（勝手に名付けています）を見つめていたら元気になったので、「夕焼けたんぽぽのバッグを作ろう！」と。
　さっそく編み進めて、元気と安らぎをくれるバッグの完成です。「誰かを元気にしてくれるといいな！」と思いながら製作しました。丸底ちびちびバッグで試し編みをしてからの、丸底でかバッグへの突入です。ベースのインカントという糸は、夕暮れ色（あるじが勝手にそう思っています）。いい感じです。軽い糸です。でかバッグですが、仕上がりは軽いです。編み込み部分は、葉っぱが、スペクトルモデム 。花の部分は、シェットランド。ザンビアプリント （廃番）と引き揃えで。花芯は、スペクトルモデム とシェットランド。夕陽を浴びながら、たんぽぽが溶けていくような感じも表現できて満足しています。裏地はkippis。Villikukka.（野生の花）。接着芯をつけてしっかりした作りです。ポッケは二つ。マゼンダ色のコットン生地で。縫い目があまりにもガタガタなので、その分お値段を抑えています。持ち手は、カフカリボン 。たんぽぽ柄を選びました。リネンテープ で補強しています。相変わらずミシンとお裁縫が苦手な私の腕と、高い材料費を考慮した価格設定です（2024年9月にアップした、『丸底でかバッグ・秋に向かって物思いに耽るたんぽぽたち』よりもこちらのバッグの方がサイズが大きいです。こちらのバッグのお値段が安いのは、ベースの糸の価格がこちらの方が安いのと、ポッケの縫い目がガタガタなせいです）。また、バッグ本体と裏地は、手縫いで縫い合わせています。万が一、解けてしまった場合、お客様の方で縫い合わせ可能だと思いますが、送料はいただきますが、当方での縫い合わせは無料です。また、メンテナンスには可能な限り対応いたしますので、何かございましたら遠慮なくご連絡ください。ただし、故意によるものには対応できません。ご容赦ください。夕暮れ時のたんぽぽがうまく表現できたお気に入りの作品に仕上がりました。

《使用糸》 インカント　ウール49％　コットン26％　ナイロン13％　アクリル8％　レーヨン4％
　　　　　スペクトルモデム ウール100％
　　　　　シェットランド（英国羊毛100％使用）ウール100％
　　　　　ザンビアプリント （廃番）オーガニックコットン100％
《裏地》 kippis コットン100％　国産
《持ち手》 カフカリボン ドイツ製
　　　　　リネンテープ リネン100％　ドイツ製