丸底でかバッグ　たんぽぽのお花畑（原っぱバージョン）

　このところ、ダイヤプーリアという糸にどハマり。葉っぱの編み込みの時に使えると、一袋購入し、葉っぱの編み込みに使っていたのですが、ベースにも使ってみようともう一袋買い足して、デザインを開始。もちろん編み込むのはたんぽぽ。ダイヤプーリアのグリーン系の糸をベースにたんぽぽの糸や、葉っぱの糸も決めて、試し編みにポーチを編んでいたら、「あれ？この風景どこかで見た」と。一生懸命思い出そうとするのだけどなかなか出てこなくて、「どこでこの風景見たんだろう？」と、記憶を手繰り寄せていったら「もしかして？」という、一冊の絵本を思い出し、本棚に直行。『こもれび』（林木林　文　岡田千晶　絵）を探し出し、表紙を見て、「やっぱりこれだ！」と。ページをめくって行ったら、やっぱりそうだった。バッグのベースに使用したダイヤプーリアのグリーン系の糸と草原の色使いが似ている。「この色、私の個人的無意識の中に刷り込まれていたのかなぁ？」と思いながら、久しぶりに絵本を堪能して、「人間の原風景って、多分集合的無意識の中で、きっと繋がっているのだろうなぁ」と思いながら、編み進めて行きました。
　編んでみたら、夜のたんぽぽのイメージや、霧に包まれたたんぽぽのイメージ（霧の中バージョンのバッグとポーチは、8月にアップします）などが次々と浮かんできて、またまた、ダイヤプーリアのブルーパープル系の糸や、グレー系の糸も買い足して、ポーチで試し編み。やっぱり色糸遊びは楽しい。そして、一通り編み終えたら、誰の世界でもない、「ニット工房シークレットガーデン」の世界になっていた。でも、時々自分の中の風景を描いていて、作品を編んで、何かの拍子に、他の刺繍作家さんや、パッチワーク作家さんの本に似たようなデザインを見つけることがある。「集合的無意識の原風景なのかなぁ？」とそのたびに思う。「こういうのはパクリなんだろうか？」と思うけど、本当に偶然なんだろうなぁ。まあ中にはパクリもあるんだろうけど。
　ちなみに、『こもれび』の絵本もいいのですが、私のおすすめは『ひだまり』の絵本（林木林　文　岡田千晶　絵）。泣けます！林さんと岡田さんのコンビが好きで、全作品持っているのですが、「やっぱりいいわぁ」と。もともと私は絵本作家になるのが夢だったので、今だに絵本から離れられないので、ついつい絵本に手を出してしまいます。私の人生は絵本に始まり絵本で終わるのかなぁ？お金がかかるから、欲しい絵本を全部は買えないのだけど。
　今回、出来るだけリアルなたんぽぽを編み込みたかったのです。でも、ニットの編み込みなので、限界がある。それでも、葉っぱの部分に４種類の糸を使い、糸を二本どりにして、また、朝露の乗っかっている葉っぱのイメージでラメ入りの糸を使ったり、工夫しました。出来上がった編み地を写メで友人に見せたら「リアルたんぽぽだね」と言われ、「ウフッ」と。ただ、材料費がものすごく高くなってしまって、それでもかなり頑張っての価格設定です。申し訳ないです。
　ベースは、ダイヤプーリアのグリーン系の糸を使用。葉っぱは、ダイヤコルソの二本どりと、ダイヤタンゴの二本どり、スキーウォシャブルUV。花の部分をザンビアプリント（廃番）の二本どりと、スキーウォシャブルUVで。ほぼほぼ二本どりなので、糸代が倍かかっています。持ち手は、カフカリボン 。ラッキーチャームのてんとう虫が入った柄。60mmのリネンテープ で補強しています。リネンテープ も値上がりしています。裏地は、リバティプリント。バッグの形を整えるために硬めの接着芯を使っていてハリがあります。だいたいイメージ通りの仕上がりになったのですが、ダイヤプーリアという糸が、てろんとした糸なので、編み地が、何かに引っかかって糸が毛羽立った感じになる可能性があり、また、無理な編み方をしているので、編み地から何かに引っかかって糸が飛び出てくる可能性があります。かぎ針で中に引き込んでいただければいいのですが、気になる方はご購入をお控えください。ポッケは大きめなポッケを二つです。相変わらずミシンとお裁縫が苦手な私の腕と、高い材料費を考慮した価格設定です。持ち手のカフカリボン は、くしゃくしゃになって交換したいというのであれば交換可能です。4,000円ほどです（送料は別）。リボンの在庫がない場合はお取り換えはできません。また、バッグ本体と裏地は、手縫いで縫い合わせています。万が一、解けてしまった場合、お客さまの方で縫い合わせ可能だと思いますが、送料はいただきますが、当方での縫い合わせは無料です。また、メンテナンスには可能な限り対応いたしますので、何かございましたら遠慮なくご連絡ください。ただし、故意によるものには対応できません。ご容赦ください。もらってくださる方がいなかったら自分で使おうと思い作った究極の自分仕様の丸底でかバッグです。お気に入りの作品に仕上がりました。
　また、以前記載したと思いますが、私はよくいろんな方から「編み物を教えてください」と言われるのですが、体力がない上に、ニット以外にもしていることがあり、応じるのが無理なのでお断りしています。その代わり、ネットにアップした作品に使用した糸の種類は出来るだけ詳しく記載しています。とは言っても、あまり詳しく書くと勉強にならないので、糸の種類だけ記載して、あとは調べてくださいという感じです。ある程度ニットをやっている方なら、調べればわかるという範囲内です。編み込み好きが増えるといいなぁと思いながら記載しています。
　　
《使用糸》 ダイヤプーリア　アクリル56％　ポリエステル28％　レーヨン16％
　　　　 　ダイヤコルソ　リネン33％　アクリル35％　レーヨン32％
　　　　 　ダイヤタンゴ　コットン45％　アクリル50％　キュプラ3％　ポリエステル2％
　　　　 　スキーウォシャブルUV コットン50％　アクリル50％
　　　　 　ザンビアプリント （廃番） ピュアオーガニックコットン100％
《裏地》 リバティプリント（タナローン ）コットン100％
《持ち手》 カフカリボン ドイツ製
リネンテープ リネン100％　ドイツ製