プロフィール
いらっしゃいませ。
拭き漆工房「うたせ」を主宰しています小野昭夫です。
漆塗りの中でも、素朴な木の素材感を活かす拭き漆に挑戦し続けています。
私が創る作品のテーマは、温故知新。
詳細は、HP http://utase.net/ をご覧ください。
HPでも述べていますが、漆器とは、本来「木材に漆を塗った器」であるはずなのに、プラスチックや木質などの材料を成型して、それにウレタンなどの合成塗料を塗った物も「漆器」と呼ばれている現状に憂いています。
さらに残念なことに、漆器の品質表示や原産地表示は徹底されていないのです。
憂いてばかりはいられません。近年、あらゆる文化も生活習慣も合理的に変化した中で、高価でしかも保存管理に気を使わなければならない本物の漆器を“まいにち気軽に使ってみませんか!”と提案しています。
ご承知のように、漆塗りの技法には大きく分けますと2種類あります。ひとつは、漆を何重にも塗り重ねる本漆塗り、他方は、木材が持っている素地の美しさや木目の自然の流れを際立てる拭き漆技法です。
拭き漆技法は、“漆を塗る”と言うよりも、木地が吸い込んだ漆分を残して余分な漆を拭き取ります。それを何度も繰り返し塗り重ねることにより、木の持つ簡素な美しさと奥の深い味わいが生まれてきます。
古くて新しい持ち味、そしてどこか懐かしい飴色トーンで仕上がった、ずっしりと温もりの感ずる漆器や生活用具の製作を目指しています。
拭き漆工房「うたせ」店主 小野昭夫 敬白