折りたたみテーブル脚｜サイズオーダー天板製作可

• オーダーメイド対応可

少しずつラインナップを増やしてきた”家具未満”シリーズに、テーブルが加わりました。

"家具未満"の名前の通り、テーブルではなくテーブルの脚のみです。2個で1セットになっていて、この脚の上に天板をのせて使います。脚をパタンと閉じるとコンパクトになりますので、使わないときは隙間に収納したり、立て掛けたりして置いておくこともできます。　

天板は上にのせるだけですので、大きな動きを伴う作業台としては不向きですが、それ以外の食事等の用途であれば問題なく、基本的にはダイニングテーブルとして十分に使えます。メインのテーブルとしてはもちろん、リビング以外の部屋や、店舗や広い空間で2台目以降のテーブルとして。出し入れや移動も自在で、追加でテーブル席を作りたい時にも。

家では天板をのせたまま場所を固定して使うことが多いと思いますが、引越しの際にもおすすめです。移動自体が簡単なだけでなく、天板を変えることで、空間に合わせてサイズや雰囲気を変えることができます。

オフィスやお店、展示什器としても。広い空間においては、天板が複数あれば配置やディスプレー替えもフレキシブルにできます。天板と脚を立て掛けたり収納しておいて、必要な時に出し入れして設置することもできます。展示会やイベント等で、移動した先での展示台、テーブルとしての使用もおすすめです。（脚のみであれば、宅配便で配送可）

天板は、他の家具未満シリーズと同様、自由にのせて組み合わせていただきます。平らな板をのせるだけですので、サイズ、素材等お好みでお選びください。あまり軽い素材ですと、安定度が低くなりますので、ご注意ください。壁際に付けて設置したり、脚と天板の接触部に家具用の滑り止めのシールのようなものを付けると安定度は増します。

テーブル天板とセットでの販売も行っています。このテーブル脚と同じく木次舎の山口さんが製作し、希望サイズにご指定いただけます。無垢材の接ぎ合わせのオイル仕上げ、裏面に鉄板による反り止めが入ります。角の丸み等、掲載写真以外にも変更調整が可能です。樹種は5種類からお選びください。サイズと樹種により価格が異なりますが、写真のチェリー天板<120×70×2.5cm>で110,000円（別途送料）です。天板をご希望の方は、ご注文時のメッセージか、カートボタン下の「質問」よりお問い合わせください。本ページでは、テーブル脚のみご注文いただけます。天板についてはメッセージで仕様確認の連絡を行い、お見積りとお届け日程をご案内後、お支払いと製作進行となります。天板の納期目安は約2-3ヶ月です。

基本的には2個で1セットですが、細長の板を渡して天板とする場合など、3個1セットにして使うことも可能です。販売単位は2個1セットのみ設定していますが、セット購入後に1個の追加や、3個のご購入希望の場合は対応しますので、お気軽にご相談くださいませ。

脚を折りたたむには、持ち上げるとパタンと閉じます。脚の上部裏側には、溝が彫ってありますので、こちらに指をかけてください。持ち運び時の持ち手ということもありますが、指を挟まないためのガイドとして彫っています。

こうした細かな仕様から、天板のサイズによっては少し覗くテーブル脚上部のデザイン、脚の角度、先の丸い脚先まで、質の高い家具の作りと、通常のテーブルには見られない要素が入っています。

素材は、メープル無垢材のオイル仕上げ、レザーは牛革、金具パーツは真鍮製で、全て美しい経年変化を楽しめます。

　

PINT店主が昔一人暮らしを始めた頃から、身軽でいたかったことと引越しも多かったため、テーブルも棚も、基本的に脚や台に板をのせて部屋を作っていました。大工さんが使うペケ台と呼ばれる作業台や、ソーホースなどが好きで、京都の店舗でも大工さんにペケ台の形状のテーブルを製作してもらい、昔ホームセンターで買い求めたスチール製のソーホースも展示台として使っています。どちらも、安価で頑丈な作りではあるのですが元が作業台ですので、重さもあって移動や出し入れには不向きで、居住空間にも強すぎて向いていません。展示台の脚も最近では販売するのを見かけるようになりましたが、展示のための簡易的なもので、家でテーブルとして使うものはあまりないように思います。

家の部屋でも、店舗や展示空間でも使えて、折りたたみができて出し入れも移動も簡単。それでいて長く使い続けられるように、材も製法も家具の品質で作り込まれていて、シンプルなデザインで様々な天板や空間にフィットする。仕事場と家を行き来もできて、引越し等の空間の移動を伴う場合でも、捨てずにずっと使える。ライフスタイルや居住空間の変化があっても、活躍し続けられるということを考えました。

”家具未満”シリーズに沿うようなそんなテーブル脚を作りたく模索していましたが、価格やデザイン仕様が合うものができない期間がずっと続いていました。デザインを担当くださったAtelier Assietteの入江さんと、製作は滋賀県を拠点に建築内装や家具を作る木次舎の山口健太郎さん。使うシーンのイメージと形の希望を伝え、2人とチームを組むことで、実際に形にすることができました。普段、デザインの依頼のみを自分でも作り手でもない方にお願いすることはほとんどありませんが、入江さんは建築出身で家具や生活、食の分野まで携わっている方。このテーブル脚については、自分自身で考えると作業台の雰囲気に寄ってしまい、家具としての設計とニュアンスをしっかり入れる必要があって依頼をしました。入江さんを通じて製作をお願いしている木次舎の山口さんは非常に美しく質の高い仕事をされる職人で、作るものには木の温度感がありながらもシャープな空気を纏っています。いくつかの施工現場や家具を見ましたが、シンプルなデザインでも、木材の表情や加工仕上げの雰囲気から、一度見ると山口さんが作ったものだと感じさせる作り手です。

テーブルの脚に絞ることで"家具未満"というシリーズ名の通りですが、家具としての品質と佇まいに。用途や場所、ときには天板も変えながら、長く長くお使いいただけるテーブル脚です。

　

▼写真
天板5枚並び（左から）：ウォールナット、チェリー、メープル、ナラ、クリ
最後の5枚天板樹種：天板5枚並びの左からの順と同じ
　

【素材】
本体：メープル　オイル仕上げ
ベルト：牛革　
金具：真鍮

【サイズ】
テーブル脚（1個あたり）
開いた状態：幅34 × 奥行き58 × 高さ67.5cm　
閉じた状態：幅6.3 × 奥行き58 × 高さ69cm

写真のテーブル天板
幅120 × 奥行き70 × 厚み2.5cm

【取り扱い・お手入れ】
・一般的なオイル仕上げの木製品、木製家具と同様。不明点、ご不安な点がありましたらお気軽にお問合せください。

【製作】
デザイン：Atelier Assiette　入江 美那子
製作：木次舎　山口健太郎

　

▼家具未満シリーズ

PINTが提案する、”家具未満”。

”家具未満”とは、その名の通り、家具ではないのですが家具として使えるもの。PINTを運営する私の個人的な好みなのですが、いわゆる一生物の家具を買おうという気持ちなく、これまで生活してきました。住まう人数や環境によって、家も間取りも変わり、引っ越しも多かったのです。そんな状況もあって、大きな家具を持ちたくなかったことや、広くない家でスペースを自由に使ったり、移動も簡単にできる様にと、自前で天板と箱のような脚を組み合わせて部屋を作っていました。収納も使い勝手も楽で、大型家具を持たないというストレスのなさも気に入っていました。

京都に実店舗をオープンした時にも、配置換えを自由にできるように、いわゆる什器や家具は買わず、脚・箱・台に天板をのせてお店を作りました。　

お店で実際に使いつつ販売を始めたところ、一人暮らしからご家族まで、自宅用のメイン・サブの家具として、また店舗に使われたりと、想像以上に幅広く、自由に選んでいただくことができました。

実際に店でも使用し、使い勝手はもちろん耐久性も問題なく、販売をスタートしたのが、こちらの”家具未満”シリーズです。