バレッタS -カヤ-

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カヤの木を木工旋盤で大まかに削り、細部を調整して成形してあります。

透明のウレタン樹脂塗料とミツロウワックスで仕上げたバレッタです。
それぞれの木が持つ色や木目がそのままの作品です。

木部は長さ約81mm、幅約29mm、金具を含めた最大厚みは19mmほど。
使用金具は長さ約60mmのSサイズ、金古色です。

幾何アクセサリー(Geometric Accessories)と名付け、約160種の木を用いて制作している作品群、その内からの一品です。

カヤ；榧　材名をお聞きになったことがあるとすれば、碁盤用の高級材料としてでしょうか。高級というのは碁盤が採れるような大きな木も少なく成長も遅いなどの故。とは言っても、碁盤以外にも古くから仏像、器、指物、櫛等にも良材として使われているとのことですが、出会うことは少なくなったと感じます。
私の住む地域ではこのカヤの木で作った杓子が、弥生時代後期(1~3世紀頃)の遺物として発見されています。