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■画像2 製材と木目 どこで分割(製材)するか?現れる木目がどう変わるか?という話なのです。柾目は3割程度しか採れないので高価になるのです。
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■画像3 「小口─こぐち の話」 木材には必ず年輪の方向、小口面(こぐちめん)があります。 小口面を見れば、柾目(まさめ)か、板目(いため)か分かりますし、年輪の詰まり方も分かります。小口面を理解すると、グッと木工作品が楽しくなってくると思います。 注意点は、機械で切断してあり、その傷が大きなものだと小口面の情報が分かりづらい事があります。ヒビ割れ防止の為に何か塗ってある事もあります。必ず確認できるわけではないのです。
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■画像4 「特殊な木目の話」 高さが10センチくらいの小さな端材(はざい)です。 板目です。 こんな小さい端材の中に、これだけの木目。いかに年輪の間隔が詰まっているか?イメージできますね。 多くの方が、こういう木材をみても、最初はフーンという感じです。でも、どんどん木材について詳しくなっていくと、、、こういう木材が欲しくなってくるようですよ。 2ページに渡ったナレッジ(知識)の共有を目的とした試験的ページを終わります。 (お世話になるだけでなく・・・出来る事をしたい。iichiさんに集うお客様のレベルが更に高まりiichiさんがより次元の高い場所になる事を願って^^)
木の話その2 木材の木目(作品の補足ページ)
作品ページでの解説では足りない部分を、別ページを開いて補足させて頂く事にしました。
(以降、用語は日本規格協会 木材のおはなし に沿うものとします)
●「木材の大基本。木目の話」
合成材やプラスチックに印刷されたようなものは別の話なのですが、無垢の木材であれば画像1のように大きくは2種類の木目があるのです。
★柾目(まさめ)
柾目は、すーっと流れるようなシンプルで美しい直線的な木目です。画像2をご覧いただけますでしょうか?丸太があったとして、画像のように製材すれば採れる木目なのです。
長所は繊細な美しさと反りづらいというものです。欠点は高価だという事です。1本の木の3割程度しか採れないからです。水を通しやすいという性質でもあります。
★板目(いため)
板目はよく目にする木目ですね。みなさんのお部屋の中をぐるりと見渡せば板目の木材が一つや二つはあるのではないでしょうか?個性的な木目が現れます。
こちらもまた画像2をご覧いただけますでしょうか?丸太があったとして、画像のように製材すれば採れる木目なのです。
反り易いという難点があります。水を通しづらいという長所があるので、樽(たる)や船を作る時には板目の板を組み合わせます。
ちょっと個性的過ぎる板目の模様は、時にはチビッ子が嫌がる事がよくあります。お子様が嫌がるのは可哀そうです。購入する前にチビッ子に見せて様子を見ると良いですよ。
(それを見越してピノッキオではシンプルな柾目を多く利用しています。高いのですが・・・@@)
●「小口─こぐち の話」
画像3をご覧ください。
●「特殊な木目の話」
画像4をご覧ください。年輪の間隔がすごく詰まった、カエデの板目です。
年輪の間隔が詰まり、木目が少々うねっているのでこんな木目が現れています。
この画像のように玉状の木目が現れているものを「玉杢─たまもく」と呼びます。
特殊な育ち方(より正しくは特殊な細胞分裂)から発生する「杢─もく」と呼ばれる非常に個性的な木目の板が採れる事があります。
屋久杉の鶉杢(うずらもく)、トチの木の縮杢(ちじみもく)など杢がある事でより高値になる事があります。杢にも低級高級があり全てが高値になるわけではないので、変なものを掴まされないように注意です。そのような銘木(めいぼく)は、怪しい場所で買わないように注意です。
これ以上は言えませんが・・・
★まとめ★
以上のように、柾目と板目を覚えておくと、木工作品をより深く楽しめる事でしょう。
また、この基本は案外知られていないもので、例えば有名なゲーム、どうぶつの森シリーズのゲーム内アイテムで、理にかなわない木目になっているものを見かけます。
木材は身の回りに溢れてるのですが、柾目、板目という言葉、知識は一般的だとは言えないという例かもしれませんね。
ショップへの感想コメント
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by Buko
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by さき
いつも作り手の方の温かな気持ちとともに素敵な作品を届けていただき、ありがとうございます。優しい音色のガラガラ、生後間もない甥っ子、そしてまたその子どもにも使って欲しい気持ちです。