終了したイベント
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2022/10/15(土) 〜 10/23(日)
長く続けてきた板金加工というスタイル。 厚さ1mmの鉄板を曲げたり溶接したりして、かたちのアウトラインを造形していく手法。それは空気を閉じ込めた箱を作り上げるような作業に思えた。 新作のモチーフは緩衝材として用いられる発泡スチロール。その体積は98%が空気でできているらしい。目に見えている姿は実体の2%なのだと思うととても不思議な感覚になった。 本展は “板金と緩衝材” という一見相容れないふたつの存在から虚と実の関係に触れ、あらゆるものが実体を失いデジタル化されていく世界へと思索を巡らせる契機となった。 2022.9 岩江圭祐