-
-
よく見ると直線ではなく、手カンナで極めて緩い弧を描いています。それが良い音の秘密です。 長さ約30センチ
作品名:拍子木(ひょうしぎ)「樫─ときがわの音」
木材:樫(かし)
製作者:あらもく 荒井さん(職歴45年)
★一言PR★
カンカン♪ マッチ1本火事の元♪の、あのカンカン音を立てる道具です。
樫(かし)はカタいので良い音がします。
近年、注文が復活&増えてきているそうです。
さて、iichiさんに唐突に出品されたかに見える拍子木ですが、いったいどんな物語が隠されているのでしょうか・・・・・
_____________________
■この作品の魅力を優しく解説
・聞き手 Q=ピノッキオ 韮沢(木工玩具作家)
・返答 A=作品製作者 あらもく
Q:拍子木(ひょうしぎ)、ずいぶん渋い作品ですね。
A:木工の歴史が約1300年という、埼玉県ときがわ町は古くから木工業が盛んであり、そんな場所柄、すこし前までは防火の当番という勤めがあったのです。
木材は燃えやすいものもあります。もし火事が出たら一大事です。そんな訳で火の見櫓(ひのみやぐら)があったり、一晩中地区内を見張って歩いたりと、真冬の寒い中にお酒を飲んだりして体を温めながら交代で務めたものです。
地区の皆さんが就寝する頃には、拍子木を鳴らしながら歩いた思い出があります。
Q:なるほど!ときがわ町の木工所らしい作品だったのですね。最近、この拍子木の注文が増えているとの事ですが、実は僕の家の近所も毎晩拍子木を鳴らして歩いてくださるお爺さんがいらっしゃいます。確かにこの音を聞くと防火への意識が高まります。
そういえば、この拍子木、良い音にする為の技法なんてあったりするんですか?
A:そこは企業秘密・・・という程ではありませんが、一見直線に見えますが手元からゆるい弧を描いているのです。言われないと分からないレベルだとは思います。
カンナの刃を本当に少しだけ出して、数十分の1ミリとかそういうレベルで削っておいてあげると非常に良い音がします。この加工をしていない、ただの棒とはぜんぜん音が変わりますよ。
Q:なるほど。あらもく で作る拍子木は、ときがわの音なんですね。
それでは最後に、iichiさんのお客様に何かお伝えする事はありますか?
A:はい。ぜひ、この冬から自主的に、この拍子木を毎日決められた時間に鳴らしながら歩いてみてください。本当に防火の意識が高まります。最初は気恥ずかしいかもしれませんが、少し続けていると近所の皆さんから感謝されるでしょう。また、お子さんやお孫さんと一緒に始めるのも良いでしょう。良い教育となります。
★★まとめ★★
拍子木。渋い作品だと思いきや、お話しを聞いているうちに、大変実用的なものだと気づきました。
実際にインタビュアーがこの樫の拍子木を鳴らしたところ・・・よく通る音がしました。カンカン♪遠くまで聞こえます。大きな音だけど心地良い音です。
21時に拍子木を鳴らして近所を歩いてくれるお爺ちゃんが、たまにお休みする日があるので、今後はお爺ちゃんが来なかった日は僕が代打で歩いてみようと思います。
これは本当に実用的な作品です。ご近所の防火意識の啓発の為にぜひ、この冬から火の見回りを自主的に始めてみてはいかがでしょうか?
発送方法
740円~
発送までの目安
7日
ご購入の際の注意点
サクラだとすこし高い音になります。
ご相談ください。
ショップへの感想コメント
(1)-
by Yu-nagi
無事に受け取りました!軽いのにとてもしっかりとしていて、美しいです。ずっとずっと長く愛用させていただきます。どうもありがとうございました。