いい ちいさな ものづくり
pas de deux ーわたしの相棒。スタンダードを極めた、大人の帆布バッグ。
さりげなく、心地よくて、日々にぴたりと寄り添うバッグ。「pas de deux（パドドゥ）」の大坪純子さんが作る帆布バッグには、スタンダードを極める丁寧な手仕事と、使い手を想う温かな気持ちが詰まっています。パドドゥの魅力の原点を探りながら、新緑の季節に一緒にお出掛けしたくなるバッグたちをご紹介します。
変わらずに好きなこと。気付けばバッグ作りの道へ。
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私が住む糸島は福岡県の最西部に位置し、山や海に囲まれゆったりとした時間が流れる街です。木工や陶芸の工房やギャラリーも多く、クラフトの街としても知られています。「船が出ているんですか？」と尋ねられることもありますが、糸島は「島」ではないんですよ。そんなのどかな場所で風の音や鳥のさえずりをききながら、ミシンをカタカタ、手縫いでチクチク...日々お針子仕事をしています。
ものづくりの原点は、小さな頃から楽しんでいた刺繍や編み物。仕事や子育てを経ても、手芸のことなら、あらゆることをやってみたい！と思えました。娘のバレエの衣装やバッグを作ったり、お教室に通って新しい技術を学んだり。
思い返してみると、小さな頃からずっと同じことをやっているなと感じます。手芸が本当に好きなんですね。
バッグを本格的に作り始めたのは、地元のクラフト作家を集めて開催される「糸島クラフトフェス」に出展したことがきっかけです。販売を始めてから10年が経ちます。
あえて定番のスタイル。そして少しの甘さとやわらかさを。
「装いの一部としてさりげなく存在するもの」「流行に捉われず長く愛用できるもの」「肩肘張らず心地よく使えるもの」をテーマに、帆布でスタンダードなバッグを作っています。「帆布」と聞くと武骨でハードなイメージが浮かぶかもしれませんが、丸みのあるフォルムで甘さや緩さをプラスしたり、シンプルでありながらも私なりのこだわりを持ってデザインしています。
ファッションにはトレンドも重要ですが、あえて定番のスタイルで、ずっと変わらないものづくりを続けていきたいです。
帆布の良さを活かすために、とにかく丁寧に。
飾り気のない素朴さ、温かみのある包容力、頼もしい力強さ。帆布はとても魅力的な素材です。丈夫なのでどんどん使って欲しいです。使い込むと「こなれ感」が出て多少の色落ちもあるけれど、それもまた味わいです。
帆布の魅力を実感して頂けるものを作りたいので、素材を活かすことを第一に考えつつ、少しだけ「pas de deux」らしさをプラスできればと考えています。一人で製作しているため多くは作れないのですが、ずっと使って欲しいから、とにかく丁寧に作っています。
使い手さんの良き相棒となって、長くお付き合いができますように。
▼普段の装いに、ピスタチオの差し色を
「pas de deux」を象徴する「Round」シリーズのトートバッグ。ころんと丸みを帯びると、ベーシックなトートバッグがこんなにもチャーミングに。帆布と聞くと硬めの生地を思い浮かべますが、こちらは酵素を用いた加工を施してふっくらと柔らかな質感です。たっぷり入るLサイズは、小旅行やお買い物のお供に◎。
▼リラックスしたい日に。帆布らしさを楽しみましょう
「Marco（マルコ）」シリーズのショルダーバッグ。アニメ「母をたずねて三千里」の主人公、健気な少年マルコが下げていたバッグと似ているかも？ということで命名されたそう。帆布らしい生成色のショルダーバッグはリラックスしたい日にぴったりです。
▼一年中活躍してくれる、ブラウンカラーのトートバッグ
キャラメル、それともチョコレート？どこか美味しそうな色味の「Round」シリーズMサイズは、毎日にちょうど良いサイズ感。外布は帆布、内布は厚手の綿素材で作られた二重仕立てで型崩れしにくく丈夫です。長い時間を共に過ごし、自分だけのバッグに育てる楽しみを味わって。
▼素朴でさりげなく、どこか温かい。毎日の相棒ショルダー
マッシュルーム色のショルダーバッグは、短めのベルトでまっすぐ肩にかけるタイプ。底が楕円状になっていてしっかりと物が入ります。素朴でさりげなく、洗練されているけれど温かみのあるバッグは、くたくたになるまで愛用したくなりそうですね。
小さな頃から手芸が大好きで「変わらないものづくりを続けていきたい」と語る大坪さん。「pas de deux」のバッグには、糸島の自然を感じるような清々しさと、スタンダードを極めるものづくりへのこだわりがあります。日々に寄り添うバッグとの出会いを、どうぞお楽しみください。
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2024年4月18日
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