ティーコゼー（ポットカバー）春を迎えて

　3月になると大阪に住む主人の母から送られてくるのが母特製のイカナゴのくぎ煮。これがまたメチャクチャ美味しくて一人でパクパク食べてしまいます。そして「春だなぁ」と思います。イカナゴのくぎ煮は春の楽しみの一つ。
　気の早い私が、もう一つ春の楽しみにしているもの。それは、ダージリンのファーストフラッシュ。フランスから船便でいつもお世話になっている茶葉の店パレデテに届くのはゴールデンウィーク明けなのですが3月に入るとパレデテのオーナーに「今年のファーストフラッシュの出来はどうですか?」とつい訊いてしまい「気が早いですねぇ」とあきれられています。
　私の中で一番記憶に残っているのは2001年のナムリンアッパー。百合、バラなど花の香りがふわーっと立って後にも先にもこの時より美味しかったダージリンのファーストフラッシュはありません。また私は、味がしっかりめよりも、軽めに淹れるのが好み。なので茶葉の入った袋に記載された抽出時間でまず淹れてみてそれから抽出時間を少し短めにして茶葉も少なめにしてお茶を淹れて楽しみます。ボーンチャイナの紅茶のカップを温めておいてお茶を注ぎ、口に運ぶと様々な香りが立ちます。そして少しとろみのある口あたり。飲むと幸せな気持ちになります。
　このティーコゼーはダージリンのファーストフラッシュのお茶の水色をイメージして作りました。そしてお茶を飲んだ時に立つ香りをお花の編み込みで表現。
　ダージリンについている名前、例えばナムリンアッパーというのは紅茶の茶葉の農園の名前ですが、同じ茶葉園のものでも茶葉の生えている場所、その年の気候などで、味も香りも変わります。茶葉の買い付けをティーテイスターの方がしているのかは分かりませんが、パレデテのものは安心できるのでここのダージリンばかり買ってしまいます。昨年は入荷が6月になるとのことで、日本人は初物、旬のものを好む傾向があり売れないからとファーストフラッシュの扱いがありませんでした。今年はどうだろう？今から楽しみです。
　以前、パレデテに私の作ったティーコゼーを置かせて頂いた時期があり、その時オーナーからティーコゼーは縦23cm、横30cmぐらいの大きさのものが使いやすいとのアドバイスを受け、以来編み込む模様と相談しながらそのくらいの大きさになるよう製作しています。
　ポットのサイズでいうと4人〜5人分淹れられるLサイズのポットがちょうど収まるサイズです。
　キルト芯をたっぷり使っているのでポットにティーコゼーを被せていると30分ぐらいは保温効果がございます。
　2人〜3人用のMサイズのポットにもお使い頂けます。
　おまけで簡単な、かぎ針で編んだポットマットが付きます。（ティーポット以外にはご使用にならないでください）もちろんオールシーズンお使い頂けるティーコゼーです。

（写真のポットは付属しておりません）

《使用糸》　主にパピーのコットンコナ（廃盤色も含む、綿100%）
《裏布》　　リバティプリント（タナローン）使用
　　　　　　キルト芯（ポリエステル100%）