K's 春を待つ小雪の格子のコート（キルティング裏付）－シルクウールの反物から

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茶とオレンジとベージュを基調にした縦横の格子に、かすれたような斜めのラインが入り、ちいさなドットも飛んでいます。それがちらつく小雪のようで、写真ではわかりにくいのですが、細い控えめな緑のラインが春を待つ気分につながる、ニュアンスのある柄模様になっています。

シルクが30％入っていることから、通常のウールの着物地より薄く、程よい光沢もあり、高級感があります。また、未仕立ての反物だったため、生地自体もとてもしっかりとした状態でした。

こんな質感のある着物地は、シンプルなコートにするととてもおしゃれ。布幅いっぱいを使ってAラインにし、打ち合わせはシングルとしました。ボタン穴はあけず、ループで留めます。

まだまだこの時期には暖かさも必要、キルティングの裏地をつけたところ、ふんわりとした可愛さも出ました。裏地は光沢のあるタフタですべりも良く、軽くて着心地の良い仕上がりです。

少し強い色が欲しくて、こげ茶のココナツ風のボタンを選び、ボタンループも同布ではなく、こげ茶の蠟引きのコードを選びました。裏地の色ともマッチしています。

年が明けると日差しも（気持ちも少し）明るくなり、軽やかな色や素材のものが着たくなります。梅のほころぶ季節にも、こんなコートはぴったりです。

ダウンだとどうしてもカジュアルになってしまいますが、着物地のコートであれば、日常のおでかけにもおしゃれなシーンにも万能で活躍してくれます。シックでありながらおしゃれ過ぎない格子という柄模様も、シルクウールという素材も絶妙で、様々な場面でご利用いただけると思います。

合わせる色は、茶やベージュなどのベーシックな色はもちろん、オレンジや若草色、辛子色などもよく合います。写真では、コーディネートの参考までに、光沢のある辛子色の帯バッグを合わせてみました。


★サイズ
　肩幅 40cm、胸幅 48cm、着丈 87cm、袖丈 56cm
★モデル身長：162cm

★素材
　表地：ウール65％、シルク30％、ナイロン5％
　裏地・中綿：ポリエステル100％

★お洗濯：ドライクリーニング